重症化予防について

私たちの強み

高血圧症や糖尿病などの重症化を防ぐことは、
ご本人のQOL(生活の質)を高めるとともに、
医療費適正化に効果があることが
実証されています。

保険者は、健診結果と医療費データを併せもつ強さから、加入者の病気の悪化を防ぐとともに、医療費適正化としても効果的な重症化予防対策をとることができるようになりました。ただし、重症化予防と一言でいっても、事業の対象となるハイリスク者の抽出、未治療の人への受療勧奨、そのフォローアップ、また治療中の人への保健指導や医療機関との連携、ハイリスク者を指導する専門職の人材育成など、多面的な取り組みが必要です。そのため、保険者のデータを正しく分析し、課題を明確化して、それぞれの課題に合わせて事業を構築していかなければなりません。

課題認識~私たちのソリューション~

重症化予防対策は優先事項の高い事業ですが、
対象者選びから医療連携、
指導スキルの向上など超えるべき課題が多く、
二の足を踏んでしまいがちです。

重症化予防対策の実施をためらってしまう要因として、対象者の疾病リスクの高いことと、まだ事業自体のノウハウが保険者に蓄積されていないことなどがあげられます。例えば、対象者の抽出基準をどのようにすべきか、ハイリスクでも治療しないという“手強い”対象者にどのように受療勧奨し、また指導をすべきか、治療中の人に保健指導を実施するために医療機関とはどのようにしたら連携できるのかなど、課題が山積みです。

保険者の課題に合わせた対象者の的確な抽出

豊富な経験をもつ保健事業コンサルタントによるヒアリングと医師によるアセスメントで、保険者の課題に合わせた重症予防対策として的確な対象者の抽出をサポート。また受療勧奨の実施状況や、レセプトによる受療状況の把握など、事業の長期的な効果検証のノウハウをアドバイスします。

治療中の対象者への保健指導として医療連携をサポート

治療中であっても健診結果が改善しない人を対象に行う保健指導では、対象者はもちろん、主治医、支援者の三者の関係を良好に保つことが大切です。そのため、連携をしていく仕組みづくりや、連携のための情報共有ツールの活用など、事業の実務面もサポートします。

重症化予防プログラム指導者への技術指導

加入者の参加希望を優先する特定保健指導とは異なるため、重症化予防では戦略的な指導スキルが求められます。また治療中の人への保健指導では、医療の知識が必要となることや、病気と長く付き合うためのアドバイスという姿勢で臨むべきなど、重症化予防対策としてのポイントがあります。こうした保健指導を実施する専門職の人材育成をサポートします。

重症化予防の指導に最適なツールを用意

RISPでは、重症化予防の指導に役立つ独自のツールを作成しています。
それにより、対象者にわかりやすい保健指導を適切に行うことが可能になります。

知食 スタンダード版5.0

特定保健指導・重症化予防や治療中の人への栄養アセスメントツールとして、最適です。フードモデルまたは写真などを用いる半定量的食品摂取頻度法で、栄養素の摂取状況、食品群別摂取量、塩分、脂肪酸摂取状況などを把握できる食生活調査計算ソフトです。調査時間30分~40分で食生活の偏りや支援のポイントが一目で把握できます。

知食スマート版
アクティブパスポート

高血圧症や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病を治療している人が、治療を続けながら生活習慣の改善に取り組み継続できるよう、本人・主治医・支援者の情報を1冊にまとめることができるよう開発された手帳です。記入欄が「複写式」のため情報の共有にとどまらず、紙片を切り離すことで、本人・主治医・支援者それぞれが保管することが可能です。

アクティブパスポート

事例と解決策

CASE1

「対象者の抽出や効果のある指導プログラムをつくるノウハウがない」

昨年度は委託業者にお願いして重症化予防事業を実施したが、報告を受けただけで実施(指導)内容がわからず、今年度はまた一からのスタート。保険者として重症化予防のノウハウがないままだ。いったい誰にどのような指導をしたらいいのだろう……。

重症化予防対策は、対象者がハイリスクであり医療的な視点も必要なために専門性が高く、委託業者に「丸ごと」頼むことも少なくありません。ただし、その保険者の特性に合わせた“重症化予防対策”として内容が企画されていないと、次年度以降にいかせません。改善点や事業の継続性など、総合的な保健事業としての視点をもって行うことが大切です。
RISPでは、保険者の課題に合わせて重症化予防対策をトータルでサポートします。また事業に合わせて専門職の支援技術の向上のための教育・研修の実施も可能ですので、事業が単発で終わってしまうことなく、事業のノウハウをしっかり蓄積し、さらに保険者は継続的な実施運営を行うことができます。

CASE2

「かなりハイリスクな対象者に何度も受療勧奨しているが、仕事が忙しいという理由で治療する気配がない」

数年前の健診結果から、脳卒中や心筋梗塞を引きおこすほどリスクが高いのに治療に行ってくれない。本人は全く自覚症状ないらしく、説得を試みているが「時間がない」の一点張りで効果なし……。

治療を受けない人にはさまざまな理由があります。対象者の心理、家族構成、経済的な事情、病気に対する知識不足など、対象者の特性に合わせて、受療に結びつくようにアドバイスする必要があります。一般的な保健指導と違い、重症化予防の対象者はハイリスクであるため、アセスメントを行い面談でリスクの理解を得ることが大事です。RISPでは、面談による受療勧奨はもちろん、生活習慣改善のアドバイスなどの保健指導も行います。

私たちができること

重症化予防対策の対象はハイリスク者ですが、効果的な事業を行えば、疾病管理により発症を遅らせることで、長くいきいきとした生活を送ってもらうことが可能です。
RISPでは、対象者の抽出からプログラム作成、受療勧奨面談、指導者育成など幅広い事業内容を通して、ハイリスク者に効果的な事業となるようサポートします。